信号機のない横断歩道の脇に人が立っていて渡りそうなとき、「車は一時停止して歩行者に道を譲る」がルールですが多くの車が一時停止をしていません。
この記事では、1台でも多くの車が信号機のない横断歩道で一時停止することを願い、トラックドライバー目線で書いています。
信号機のない横断歩道は、歩行者優先がルール
車の運転免許証を持っている人は必ず知っていることですね。
信号機のない横断歩道は歩行者優先で、横断中や横断しようとしている人いる時は、横断歩道手前で一時停止しなければならない。
しかし、信号機のない横断歩道に歩行者がいても止まらない車がほとんどです。運転者の不注意により横断歩道で歩行者が犠牲となる交通事故が後を絶ちません。人と車がぶつかれば、どうなるかは誰にでも分かりますよね。
車は走る凶器になります。歩行者優先のルールを守って運転しましょう。
「一時停止」をしない理由
一時停止しない理由はいくつか考えられます。
- 歩行者に気付かなかった
- 気づいたが一時停止が面倒くさい
- 一時停止のルールを知らなかった
歩行者に気付かなかった
車を運転する時は前方・後方・側方などの状況を、常に確認しながら運転しなければなりません。例えば時速40kmで走っている車は、1秒間に11メートル進みます。
走行中にカーナビを操作したり、タバコに火をつけたり、仲間とワイワイ会話がはずんで・・・。その瞬間に車は11メートル以上進んでいることになります。
多くの運転者の人は、走行中にカーナビの操作などしていないと思いますが、前方をなんとなく見て運転しているのではないでしょうか。
これでは、横断歩道の横に歩行者がいても気付かないですよね。
一時停止が面倒くさい
一時停止のルールは知っている。でも一時停止が面倒くさい。こんな運転者の人が一番多いのかなと思います。急いでるとか理由は色々あると思いますが、一時停止して歩行者が渡ってから発進するまでの時間は30秒位だと思います。その30秒がそれほど大切な時間でしょうか?
もし歩行者と事故を起こしたら、30秒どころか一生の時間を歩行者の人に償うことになるかもしれません。
一時停止のルールを知らなかった
「歩行者優先」のルールを知らない人はいません。
運転免許を取得する時に必ず聞いてるし、何十年も前に免許を取得した人も免許更新の時に必ず聞いています。
一時停止のルールを知らなかったではなく、ルールを忘れたのです。
「一時停止」するには
運転中は前方・後方・側方の状況を把握して運転しなければなりません。横断歩道に歩行者がいるかは前方の状況を注意深く確認し判断する必要があります。
- 前方に横断歩道があるか
- 横断歩道に歩行者がいるか
前方の横断歩道を認識する方法
横断歩道は突然現れません。横断歩道の手前には、この先に横断歩道がありますよ!という標示または標識があります。
このひし形の路面標示は、「横断歩道又は自転車横断帯あり」という路面標示です。信号のない横断歩道の手前に標示されています。
ダイヤマーク2つが縦にならんで道路に書かれていて、1つ目のダイヤマークは横断歩道の「50m手前」、2つ目は「30m手前」に標示されています。
この路面標示を見たら、減速し歩行者がいるか確認しながら運転してください。

横断歩道ありの標識にも注意して運転しましょう。

横断歩道に歩行者がいるか確認
横断歩道ありの標識や表示を見たら、前方の横断歩道に渡っている人や渡ろうとしている人がいないか確認し、いつでも止まれる速度で運転しましょう。
一時停止しなかった時の罰則
信号機のない横断歩道に横断中または横断しようとしている人がいる時に、一時停止をしないと以下の罰則となります。
- 反則金:大型車1万2千円、普通車9千円、二輪車7千円、原付車6千円
- 免許の減点:2点
